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数量と付与日数から読み解くガイド

スワップポイントの計算方法
1万通貨・付与日数・月間収益の見方

スワップ比較編集部 · 公開・確認日:

スワップポイントは、表示された金額だけで月の受取り額を判断できません。通貨数量、買い・売り、何日分の付与かを同じ条件にそろえてから計算します。ここでは、各社の公式表示を自分の保有数量に換算する手順と、月間の見積もりが仮定にすぎない理由を説明します。

計算前にそろえる4項目

スワップは通貨間の金利差を調整する受払いで、保有した建玉を翌取引日に持ち越したときに発生します。受取りにも支払いにもなり、短期金利や市場環境などにより日々変動します。まず、その日に公式ページで示された数字が次の条件のどれに当たるかを確認します。

  1. 通貨ペアと売買方向:同じ通貨ペアでも買いと売りで金額は異なります。
  2. 表示単位:1万通貨あたりか、1,000通貨あたりかを確認します。
  3. 付与日数:1日分か、休日をまたぐ複数日分かを確認します。
  4. 表示日と取引会社:日付と会社が違う数字を、そのまま同列に足し引きしません。

松井証券は一覧で「1万通貨あたり」と表示し、付与日数が各国の祝日等で変動すると案内しています。マネックス証券も、決済日を何日繰り延べるかで金額が異なり、銀行休業日で決済日が変わる場合があると説明しています。会社ごとに表示単位と反映・付与の扱いが異なるため、必ず対象会社の公式条件を優先してください。

出典:松井証券「スワップポイント一覧」、マネックス証券「スワップ」

1万通貨から保有数量へ換算する式

公式表示が「1万通貨あたり・対象日数分」の場合、同じ通貨ペア・同じ売買方向での受払いは、次の式で保有数量に換算できます。

対象日数分の受払い(円)
= 公式表示額(円)× 保有数量 ÷ 表示数量

仮に、1万通貨あたり・1日分が45円と表示され、保有数量が3万通貨なら、45円 × 30,000 ÷ 10,000 = 135円です。この135円は、あくまでその仮定した表示額が対象とする1日分の計算結果です。

1,000通貨あたりの表示であれば、式の「表示数量」を1,000に変えます。通貨ペアや方向が異なる数字を合算する場合も、まず各建玉をこの式で円額に換算してから計算します。対円以外の通貨ペアでは円換算の扱いも会社により異なるため、取引画面・規約の説明を確認します。

出典:SBI FXトレード「スワップポイントについて教えてください」

複数日分のスワップを1日分と混同しない

水曜日から木曜日にかけてなど、休日をまたぐタイミングには、3日分のスワップがまとめて表示・付与されることがあります。これは1日だけ急に有利になったことを意味しません。たとえば1万通貨あたり135円・付与日数3日とある場合、単純に日数でならすと135円 ÷ 3日 = 45円/日相当です。

135円はすでに3日分の合計なので、受払い額を求めるときに再び3を掛けません。ただし、この45円は比較のための平均的な見方です。日ごとのスワップは変動しうるので、3日分の合計を各日が同額だった証明にはできません。日別の実額を知りたいときは、対象会社のスワップカレンダーや取引明細を確認します。DMM FXも土日・各国の祝日によって付与日数が変則的になるとして、カレンダー確認を案内しています。

土日・3日分とスワップカレンダーの見方 →

出典:DMM FX「スワップポイントはいつ付与されますか?」

月間収益は「固定だった場合」の仮定値

月間額の目安を出すなら、まず同じ条件に直した1日相当額に、保有予定日数を掛けます。仮に1日相当額が135円で、30日間ずっと同じだったと置くと、135円 × 30日 = 4,050円です。これは説明用の仮定計算であり、将来の受取り額や利益を示すものではありません。

スワップは受取りから支払いに変わることもあります。松井証券も、年間受払額の表示は最新スワップが継続したと仮定した値であり、将来の受払額・利回りを約束するものではないと明記しています。実績を集計するときは、予想日数を掛けるのではなく、各日の明細を合計する方が実態に近づきます。

月間の仮定式
月間の仮定額 = 1日相当額 × 保有予定日数

スワップ額、建玉数量、付与日数、為替レート、取引コストは変わります。実績額・将来の利益・必要資金を保証する式ではありません。

両建てでは2口座それぞれで計算する

別の会社で買いと売りを同じ数量で持つ場合も、片方の表示額だけでは合計を出せません。買い口座と売り口座について、各社の表示数量・付与日数・符号を確認したうえで、口座ごとに換算します。

両口座の対象日数分のスワップ差
= 買い口座の換算額 + 売り口座の換算額

仮に買い口座が+45円、売り口座が−20円(どちらも1万通貨・1日分と仮定)なら、差は45円+(−20円)=+25円です。売り側の支払いを引き算ではなく符号付きで足すと、計算を取り違えにくくなります。

実際には、二つの口座で証拠金・含み損益・ロスカット基準を別々に管理します。同じ数量でも片方の口座だけで余力が不足する可能性があります。金融庁は両建てでコストを二重に負担したり、スワップが相殺されたりするおそれに言及しています。差額だけを見ず、各社の条件と資金状況を確認してください。

スワップポイントの比較方法と両建てのリスク →

出典:金融庁「外国為替証拠金取引について」

最後は為替差損益と取引コストを合わせて見る

スワップがプラスでも、為替レートが不利に動けば損失になります。総損益を見るときは、為替差損益、累計スワップ、価格差に含まれていない手数料などを分けて明細で確認します。約定価格で為替差損益をすでに計算している場合、スプレッドの影響を二重に引かないことも大切です。

金融庁は、FXでは証拠金を上回る損失が発生するおそれがあり、スワップが期待した額を受け取れない、または受取りから支払いに転じる場合があると注意を促しています。取引前には、最新の公式条件、証拠金、ロスカット基準を確認してください。

スワップを受け取っても損するケースと総損益の計算 →

掲載値を条件付きで比較する

通貨ペア、表示日、付与日数、出典を確認しながら、買い・売りのスワップ差を比較できます。

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