FXの基本を整理するガイド
スワップポイントとは?
受取り・支払いと為替差損益の違い
スワップポイントは、FXで建玉を持ち越したときに発生する2通貨間の金利差を調整する受払いです。通貨ペア、買いか売りか、会社の提示条件によって、受取になる場合も支払いになる場合もあります。ここでは、スワップと為替差損益を混同しないための基本を説明します。
スワップポイントは金利差の調整額
FXは2つの通貨を交換する取引です。金利水準が異なる通貨を組み合わせて建玉を翌営業日に持ち越すと、その差を調整する受払いが発生します。一般に「スワップポイント」と呼ばれますが、預金の利息ではなく、取引に伴う変動する調整額です。
金融庁は、スワップポイントが各国の短期金利に応じて日々変動し、期待した額を受け取れない場合や、受取りから支払いへ転じる場合があると説明しています。金利差だけでなく、各FX会社の提示条件にも左右されるため、以前の金額を将来の金額として扱うことはできません。
買い・売りのどちらが受取りかは固定ではない
ある通貨ペアで買いのスワップがプラスなら、同じペアの売りはマイナスとは限らないものの、受取りと支払いの符号を別々に確認する必要があります。高い金利の通貨を売る側で支払いが生じることもあり、同じ通貨ペアでも建て方を替えるだけで受払いは変わります。
また、一覧の「+」と「−」は、会社が定める対象の建玉・表示数量・付与日数を前提にした数字です。1,000通貨の表示を1万通貨の取引額と読み替えたり、複数日分を1日分として比べたりすると、意味が変わってしまいます。
数字を見る順番
- 通貨ペアと、買い・売りのどちらの値か。
- 金額が何通貨あたりで、何日分か。
- 公式ページの掲載日と、予定値・確定値に関する注記。
土日・祝日をまたぐときは、複数日分がまとめて受払いされることがあります。金額が大きい日を見つけても、日数をそろえるまでは通常の1日分と優劣を判断できません。土日分・3日分と付与日の見方もあわせて確認してください。
スワップと為替差損益は別に発生する
スワップが受取でも、為替レートが建玉に不利な方向へ動けば為替差損が生じます。反対に、スワップを支払っていても、為替差益が出ることはあります。損益を確認するときは、受払いだけを見ず、為替差損益と取引コストを分けてから合計します。
総損益の考え方
= 為替差損益 + 累計スワップ − 価格差に未反映の取引コスト
たとえば基準レートで「1万通貨を150円で買い、149円で決済した」と置くと、価格差による損益は−10,000円です。ここに仮に受取スワップがあっても、その金額と価格差に未反映の取引コストを加減して総損益を確認します。
実際の約定価格で為替差損益を計算済みなら、スプレッドの影響が価格差に含まれることがあります。同じスプレッド分をもう一度差し引かないよう、明細の項目を確認します。相場が急変した場合には、預け入れた証拠金を上回る損失が生じるおそれもあります。スワップの受取りだけを理由に、為替変動やロスカットの可能性がなくなるわけではありません。
比較表では、同じ条件にそろえて読む
スワップポイントの比較では、金額の大きさだけでなく、公式表示日・通貨単位・付与日数をそろえることが必要です。当サイトの比較ツールでは、原データの出典や表示単位も確認できます。取引の前には、各社の公式ページで最新条件を確認してください。